こんにちは、manyanです。
今回の【カンブリア宮殿】で紹介された企業はオンワードホールディングスに属する企業、オンワードコーポレートデザインというユニフォーム事業を展開する会社ですね。
「オンワードって、最近話題だけど“ヤバい”ってどういう意味?」
――そんな疑問を抱いた方は少なくないでしょう。一時期、業績の低迷に悩まされていたオンワードホールディングス。
しかし近年、ある変化によって企業のイメージと成長曲線が劇的に変わり始めています。そのキーパーソンが“村上社長”であり、現ホールディングの経営者たちでしょう。そして、注目すべきはユニフォーム事業の拡大と積極的な企業買収戦略です。
日本のファッション業界は世界的ブランドとの競争が激化する中で、ただの衣料品メーカーでは生き残れません。そんな中、オンワードはどのようなビジョンを掲げ、どんな手法で再生を果たしているのでしょうか?
そこで今回はオンワードの現在の状況とユニフォーム事業を手掛ける村上社長の経営手腕に迫りながら、成長戦略の核心に迫ってみたいと思います。
この記事を読むことで、以下の疑問に答えが見えてくるでしょう:
- オンワードは本当にヤバいのか?
- ユニフォーム事業はなぜ注目されているのか?
- 村上社長の企業買収戦略とは?
それでは、企業復活の裏側を詳しく見ていきましょう。
オンワードのユニフォーム事業とは?
オンワードの利益の中核となるユニフォーム事業
オンワードが注力しているユニフォーム事業は、従来のファッションブランドとは異なる安定的な収益源を提供しています。
2020年代以降、同社はBtoB市場に本格参入し、学校制服、医療・介護、オフィス用など多岐にわたるユニフォーム製造を手掛けるようになりました。

そして、このユニフォーム事業を任されている企業がオンワードコーポレートデザインであり、何と営業利益は約10%で、オンワード樫山や他のブランドを凌駕する高収益性です。
オンワードがヤバい?そして企業買収の意味とは?
かつてオンワードHDは売上3000億円を超える業績を出していましたが、2010年以降は減少。更にコロナ禍で大打撃を食らい、2021年にはピークの約50%まで売り上げを落としてしまいました。
多くの販売店を閉店、そしてリストラで苦境を経験したオンワード。おそらく、かつてのこの状況が”ヤバかった”のでしょう。

そのため、オンワードは国内外の関連企業を積極的に買収。たとえば2019年に買収したギフト商品専業企業「大和」は、その高い企画力と業界ネットワークで、オンワードの事業基盤を強化しています。
この背景には、ファッション分野の不確実性を補う意味での事業多角化戦略があったのでしょう。
このような買収戦略により、オンワードは一過性の売上回復ではなく、持続的成長の土台を築いているのです。安定した受注型ビジネスへの転換は、リスク分散の観点でも非常に効果的です。
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ギフト事業の「大和」、ペット関連事業の「クリエイティブヨーコ」を買収するなど、オンワードは単なるアパレル会社ではなく、コングロマリット企業になっているのですね。
村上社長の戦略的リーダーシップの秘訣
オンワードコーポレートデザインの村上社長について
オンワードコーポレートデザイン社長の村上哲(みらかみ あきら)さんは、大阪産業大学を1990年の卒業し、オンワード樫山に入社。

彼は根っからの現場叩き上げの営業マンであり、オンワード樫山在籍の時からユニフォーム事業に従事、2018年には同社の前身であるオンワード商事の取締役に就任します。
その後、分社化と合併を経て現在の会社の社長に抜擢されました。
相当なヤリ手営業マンだった村上さんは抜群の営業センスを生かし、ユニフォームだけでは無く、”企業そのものをデザインする”というコーポレートデザイン事業を展開しており、顧客を包括的にコンサルティングしています。
まさにオンワードの”体育会系”な所を象徴するような方ですね!(笑)
オンワードホールディングスのファッション業界への影響と展望
2015年に社長に就任した保元道宣さんは、オンワードの企業風土を大きく変えた人物です。従来のBtoC中心の経営から、BtoB市場への注力、そしてDX(デジタルトランスフォーメーション)の導入まで、変革を次々と断行してきました。
保元さんの最大の特徴は、時代の空気を読む直感的な経営センスと、冷静な数値分析に基づいた意思決定のバランスです。

彼の主導により、オンワードは“単なるアパレル企業”から“アパレルコングロマリット企業”へと脱皮を遂げました。
また、社員の意識改革にも着手し、研修制度の刷新や新卒採用方針の転換を実施。結果、若手社員の離職率は低下し、社内全体の士気も向上しています。こうした内部施策と外部戦略の両輪が、現在のオンワードの好調を支えているのです。
ユニフォーム事業の将来展望と成長戦略
業界での競争優位性の維持に向けた戦略的取り組み
オンワードコーポレートデザインのユニフォーム事業は今後も成長が見込まれています。その理由は3つあります:
- 安定した市場ニーズ:教育・医療・行政など、ユニフォームの需要は景気に左右されにくい。
- 高品質と信頼性の確保:オンワードのデザイン企画と技術力と、ブランド力を融合。
- アジア市場への進出:新興国の需要拡大を視野に入れたグローバル戦略。
加えて、サステナビリティへの対応として、リサイクル素材や環境配慮型生産工程の導入も進んでいます。これにより、企業としての社会的責任(CSR)を果たすとともに、クライアント企業からの評価も高まっています。

2025年以降は、AIを活用したサイズ最適化や、スマートユニフォーム(ICタグ搭載など)の開発にも取り組む予定です。
オンワードは単なる衣料メーカーから、業務効率化や安全性向上までを提案する“ソリューション・プロバイダー”への進化を目指しています。
まとめ
今回はオンワードの現在の状況とユニフォーム事業を手掛ける村上社長の経営手腕に迫りながら、成長戦略の核心に迫ってきましたが、いかがでしたか?
- オンワードは「ヤバい」と言われるほどの転換期におり、それはネガティブな意味ではなく、むしろ革新的な成長フェーズの証拠!
- ユニフォーム事業を中心としたBtoBビジネスへのシフト、オンワードコーポレートデザイン村上社長の先見性と的確なリーダーシップでユニフォームだけでなく、企業そのものをデザインする事業展開も!
- オンワードホールディングス保元社長の積極的な企業買収による基盤強化。グループ企業の相乗効果もあり、オンワードは再び成長軌道に乗ろうとしている!
オンワードは「組曲」や「23区」、「GOTAIRIKU」などの高級かつ洗練されたイメージのブランドを持っており、そこは彼らの最大の強みでしょう!
今後もオンワードの事業展開に注目して、お気に入りの服を購入してみてはいかがでしょうか?
今回も最後までご覧くださり、ありがとうございました。


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