こんにちは、manyanです。
フジテレビで【第35回高松宮記念世界文化賞】の受賞者が紹介されましたね。
その中で小生が特に気になったのが、建築家の坂茂(ばんしげる)さんです!
日本の有名な建築家には、古くは丹下健三さんや磯崎新さん、割と最近では安藤忠雄さん、そして隈研吾さんが有名ですが、小生は坂茂さんの名前を正直知りませんでした!
しかし少し調べて見たところ、この坂茂さんはもの凄い建築家ということが分かってきました・・。
そこで今回は建築家・坂茂さんってどんな人なのか、また彼の特徴である”紙管”を用いて復興支援するところやこれまでの功績を追い、考察していきたいと思います。
坂茂さんのことが気になった方は、是非最後までご覧ください。
坂茂(ばんしげる)ってどんな人で経歴は?
先ずは坂茂さんの経歴を見ていきましょう。
- 生年月日:1957年8月5日
- 出身 :東京都
- 学歴 :成蹊小・中・高校→南カリフォルニア大学
→クーパー・ユニオン私立大 - 経歴 :
成蹊中・高校ではラグビー部で全国大会出場(秩父宮)
大学卒業後、1985年に自身の建築事務所設立
1995年阪神大震災支援のために紙の仮設住宅建設
ルワンダ難民の為の仮設住宅を建設するため国連に駆け込む - 2011年の東日本大震災復興支援で宮城・女川にコンテナ住宅建設
2013年クライストチャーチ大聖堂の仮設を建設 - 2014年・プリツカー賞受賞
2016年大分県立美術館で英国王立建築家協会国際優秀賞受賞
2017年に紫綬褒章 - 2022年ウクライナ支援・避難施設の設置
- 2024年能登半島震災の仮設住宅建設
坂茂さんは、小学校から高校まで高偏差値で有名な成蹊学園に通っており、これだけでもかなり優秀ということが分かります。
しかも高校では全国大会で秩父宮ラグビー場で試合をしたこともあるという、文武両道な人だったのですね!?
また、既に中学校のころから建築家を目指していたようで、超難関であるアメリカ・ニューヨークにある「クーパー・ユニオン私立大学」を目指して高校卒業後に渡米!
そして、語学学習の後、南カリフォルニア大に入学、そして念願のクーパーへ編入したのです。
高校卒業にいきなり渡米、現地で語学習得してから大学へ行くなんて、何という行動力なのでしょうか・・・!普通の人間の行動力じゃまずありえませんよね!?
この様に、若い頃から坂茂さんはハンパ無い行動力と物凄い努力で建築家になったのです。
坂茂は紙管を駆使する凄い建築家!復興支援も!
坂茂さんの設計した建築物は、実にユーモラス且つ洗練された建物が多く、常に「そこで過ごす人達への配慮と優しさ」に溢れているものが多いのです!
スウォッチ・オメガ本社ビルのデザインも強烈ですね!
しかも内外装には多くの木材が使用されているところも凄い!
富士山世界遺産センターのデザインは、一見ぶっ飛んでいると思いきや、よく見ると味わい深く、綺麗で美し過ぎますよね~!
以上、ここまでなら”普通に凄い建築家”という印象なのですが、坂茂さんの真骨頂はこれら美術館やセンターなどの建物以外にあるのです!
それが、震災等で被災した人々の為の仮設住宅のデザインと建築なのです!
坂茂さんは、洗練された建物の設計をする一方で、これまでに阪神大震災、新潟中越地震、東日本大震災と熊本、そして能登大震災の被災者に向けた仮設住宅を建設する復興支援を行ってきています。
そしてその活動は国内に留まらず、ルワンダ、インド、イタリア、ウクライナなど国外の被災地域でも坂茂さんがコンサルタントとなり設計した仮設のテントや住宅が建てられています。
本当に凄い人だと思いませんか・・・!建築家として確固たる地位を築いてふんぞり返っているのではなく、ボランティア活動家の如く災害時にすぐに現場に駆け付け、自分が出来る最大限の努力をする・・・!
そしてこれら仮設住宅で大活躍するのが、自身の特許である”紙管(しかん)”です。
紙管は”撤去した後でもリサイクルで再利用できるように”という意図で坂茂さんが開発した、”いわば紙の柱”なのです!
雨が降っても大丈夫なように表面をコーティングしたり、より強度が必要になる場合には厚みを太くして強度を確保するなど、紙管にはかなりの工夫が施されているのです。
でも、「鉄筋コンクリートの方が安心でしょ・・!?」と誰もが思いますよね?!
この考えについて、坂茂さんは以下の様にコメントしていますね・・!
オレンジジュースは紙パックに入っているでしょう。紙は防水加工できますし、壁紙のように難燃化もできる材料なのです。
もちろん鉄やコンクリートに比べたら強度は劣ります。でも弱い材料は弱いなりに使えばいいのです。それにコンクリートの建物でも設計がよくなければ簡単に地震で壊れます。
材料自体の強度と建物の強度は別なのです
引用:ハリマ化成グループ
そうか、材料の強度と建物の強度は別!さすがに説得力がありますよね~!
2024年1月に発生した能登震災でも、復興支援で自ら※棒心(ぼうしん)となり現場を指揮し、仮設住宅を建設する姿はもはや建築家とは思えないようなボランティアスピリットです!
被災者のご老人たちと気さくに話す坂茂さんの優しい顏がもう何とも神様の様で・・・素敵すぎますね!
※棒心(ぼうしん)・・・工事現場などで、各パートの工事施行を管理するリーダーのこと
坂茂の功績【第35回高松宮殿下記念世界文化賞】
坂茂さんは今回の玉松野宮殿下記念世界文化賞だけでなく、多くの賞をこれまでに授与されています。
どんな賞を受賞しているのかちょっと見ておきましょう!
- 毎日デザイン賞大賞(1995年)
- 関西建築家大賞(1996年)
- ベルリン・アート・アワード(2000年)
- フランス国家公労勲章(2008年)
- オーギュスト・ペレ賞(2011年)
- プリツカー賞(2014年)
- 紫綬褒章(2017年)
- アストゥリアス皇太子賞平和部門(2022)
- 高松宮殿下記念世界文化賞(2024年)
凄い・・・!坂茂さんは、1995年からほぼ毎年何かの賞を受賞するほどの功績の持ち主!
そして、オーギュスト・ペレ賞とプリツカー賞というのは、建築界のノーベル賞と称される位に栄誉のある賞なんですって・・・!
この受賞の多さからしても、普通の建築家とはちょっとワケが違うというのが良く分かります。
まとめ
今回は建築家・坂茂さんってどんな人なのか、また彼の特徴である”紙管”を用いて復興支援するところやこれまでの経歴と功績を追い考察してきましたが、いかがだったでしょうか?
- 坂茂は成蹊学園でラグビー秩父宮全国大会出場した猛者であり、
中学生で既に建築家を志し米国の超難関大学に入った超努力家! - 坂茂は多くの芸術的建築物を手掛けると共に、国内外の災害支援
にも直接現場に赴き、仮設住宅建設などのボランティア活動も行う
真骨頂である”紙管”が大活躍! - 坂茂の受賞歴が多すぎて凄すぎ!
1995年からほぼ毎年何かの賞を受賞している功労者なのだ!
ここまで色々見てきましたが、坂茂さんが如何に凄い人物なのか、お判りいただけたかと思います!
(これ以外にも書き切れないほどの功績が・・!)
建築家というよりもヒーローに近い坂茂さん!今後も更に多方面でご活躍するでしょうね!
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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